【健康経営の実践例:食生活編】人を大切にする会社が選ばれる理由

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私の職場は、お昼に健康的に気を配ったお弁当の販売があるんだ!

えー!そうなの?いいなあ。僕の職場はないから毎回コンビニで買ったり、時間がない時はカップラーメンになってしまうよ。


羊一さん
羊一さん

こんにちは、Sailing Dayの羊一です。

このように企業によって、健康への取り組みには大きな差があります。

この違いは「健康経営」に取り組んでいるかどうかで大きく変わります。

今日は、なぜ健康経営に取り組む企業が多いのか?そして、その中の食生活サポートについて解説していきます。

健康経営はなぜ注目されているのか?

健康経営とは、従業員の健康管理や健康増進の取り組みを「投資」と捉え、経営的な視点で考えて、戦略的に実行する経営手法です。

従業員の健康が企業の生産性や持続的成長に直結するという考え方が、社会全体で広がってきており、注目されています。

健康経営の中で大切なことを3つお伝えします。

①人材確保と生産性向上のための戦略

近年、日本では、少子高齢化が進んでおり、労働力人口が減少しています。待っているだけでは、人は、やってきません。新しい人を雇うためにも、今いる限られた人材で最大限のパフォーマンスを出すためにも、健康で長く働ける環境づくりが大切です。

また企業にとって、出社していても生産性が低い「プレゼンティーイズム」や、従業員の欠勤「アブセンティーイズム」による損失は非常に大きいです。それを健康投資によって、医療費・離職率・生産性低下などのコストを抑えることができるのです。

②働き方改革・ウェルビーイングの推進

働き方改革の流れの中で、心身ともに満たされた状態「ウェルビーイング」に注目が集まっています。健康経営は「企業が従業員の心身の健康を積極的に守る姿勢」を示す手段となっています。

またコロナウイルスをきっかけに従業員の健康リスク管理の重要性が再認識されました。メンタルヘルスや在宅勤務の健康支援など、多様な健康ニーズへの対応が求められる時代に変わってきています。

③企業価値・ブランド力の向上

健康経営の推進は「信頼できる企業」としての評価に直結し、採用・投資・取引先からの信用にも良い影響を与えてくれます。

つまり、健康経営=従業員も企業も得をする取り組みなのです。

健康経営の基本

健康経営に取り組もうと思っても実際どんな取り組みをしたらいいのだろう?

まずは、

定期健康診断の100%受診を目指す。

これが健康経営の基本になります。健診後、再検査や治療が必要な人へのフォローをしている企業が多いです。

他にも「食生活のサポート」「運動習慣の支援」「メンタルケア」とありますが、今回は、食生活サポートについて詳しくみていきましょう。

▼運動習慣の支援についてはこちら

【健康経営の実践例:運動編】人を大切にする会社が選ばれる理由 【健康経営の実践例:運動編】人を大切にする会社が選ばれる理由

食生活サポート

体と心のコンディションを整える基盤になる食生活ですが、忙しい毎日の中、「とりあえず空腹が満たされればOK」と、ついおろそかになりがちな食事。

ですが、日々の食生活こそが、体調や仕事のパフォーマンス、そして将来の健康までも左右する大事な土台になります。

栄養が偏ったり不足したりすると、風邪をひきやすい・疲れが取れない・肌が荒れるなど、日々の不調が出やすくなります。

食事で体調を整えることで、風邪などの従業員の欠勤「アブセンティーイズム」も減ります。

社員全体の健康意識が高まれば、医療費や休職リスクも減り、「健康的な会社=働きたい会社」として企業の魅力もアップします。

昼食で取り組めることをご紹介します。

昼食での取り組み

外食だと「ラーメンとチャーハンのセット」「カツ丼と味噌汁」

コンビニだと「カップラーメンとおにぎり」

羊一さん
羊一さん

こんな生活になっていないでしょうか?

こんな糖質だけの食事では、血糖値の急上昇&急降下を招き、午後の眠気やだるさにつながってしまいます。

ですが、この食事に野菜やたんぱく質を加えると、血糖値の波をゆるやかに保ち、脳も体もスムーズに働いてくれて、午後のパフォーマンスもアップします。

▼無理なく始められる健康経営の取り組み「食生活のサポート」案

①健康的なお弁当の販売

②バランスの良いランチ例の案内

③定期的なスープ・味噌汁の無料提供

①健康的なお弁当の販売

地元のお弁当屋さんと提携し、健康的なお弁当を注文。

主食はご飯少なめ、雑穀米。主菜は鶏むね肉や魚。副菜に野菜のおかず2,3品つけるのが◎

一部会社負担で購入しやすくする工夫も健康経営につながる第一歩です。

②バランスの良いランチ例の案内

社内掲示やメールなどで、おすすめ組み合わせを発信。

【例】コンビニなら、ゆで卵+もち麦おにぎり+ひじき煮

牛丼チェーン店で外食なら、牛丼はミニサイズ、サラダと味噌汁を追加◎

買いに行く前、食べに行く前に「選び方」を意識してもらいましょう。

③定期的なスープ・味噌汁の無料提供

週1回「スープの日」などで、温かくて栄養のある汁物を提供。

【例】野菜たっぷりミネストローネ、豆腐入り味噌汁など

野菜・水分・ミネラルを手軽に補えるうえ、リラックス効果があり、体も温まります。

食生活のサポートは、なかなか自分では変えることのできない食習慣の改善が、勤務中に変えれらると好評です。

健康経営の効果を保つためにも、従業員自身が「魅力的」「これは嬉しい!」と感じることを取り入れることが大切です。

食生活サポートの参考企業例

実際、食生活サポートをしている企業はこんなことを行なっています。

企業名(出典リンク) 実施内容 効果
株式会社タニタ 社員食堂で健康的なメニュー提供 社員の健康意識が高まった
株式会社オートバックスセブン 「おかん食堂」サービス導入 食生活改善が促進、健康意識も向上
株式会社ヤフー日経新聞より抜粋 社員食堂で「揚げ物税」導入 揚げ物が1/3に減少、魚料理は3倍に増加

株式会社タニタは、運動なども組み合わせ、医療費の削減やメタボ認定者の減少といった成果を上げているそうです。風邪をひきにくくなった方も多いそうで、従業員の欠勤「アブセンティーイズム」も減っています。

株式会社オートバックスセブンが導入した「おかん食堂」とは野菜、肉、魚などのお惣菜を安く購入できるそうで、手軽にバランスのよい食事がとることができます。食生活に気をつけることで自然と健康意識も向上してとても良いですよね!

羊一さん
羊一さん

ヤフー株式会社の「揚げ物税って何?」と思ってしまいませんか?

社員食堂で揚げ物料理の一部を100円値上げを実施しているそうです。

そのかわり、焼き魚や煮魚などの定食メニューを150円値下げ。揚げ物メニューの値段を上げることで、働く人に、揚げ物を食べる頻度を減らしてもらおうという取り組みです。昼食代も安く済み、健康的になれるのは嬉しいです!

働いていると忙しくて、なかなか自分の健康が疎かになってしまうことがあります。そんな時、企業の取り組みとして、こんな待遇があり、「ここでずっと働きたいな」と思ってもらえれば、離職率は下がり、企業の評価も自然と高まります。

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まとめ

このブログでは、なぜ健康経営を取り組む企業が多いのか、会社が従業員の健康を気にする理由について解説しました。

健康経営とは?
従業員の健康を「投資」と捉え、企業の成長に活かす考え方。

注目される理由
▶︎ 生産性向上
▶︎ 人材確保
▶︎ ブランド力アップ

食生活サポートの具体例
▶︎ 健康弁当の提供
▶︎ バランス食の案内
▶︎ 無料スープサービス

実際の企業の取り組み
▶︎ タニタ:社員食堂で健康食提供
▶︎ オートバックス:お惣菜支援「おかん食堂」
▶︎ ヤフー:揚げ物を値上げ→健康選択を促す

ポイント
「美味しい+健康」が続けやすい!従業員も会社も嬉しい!