「なんとなく会話が少ない」「仕事がルーティン化している」社内でそう感じたことはありませんか?

こんにちは、Sailing Dayの羊一です。
そんなときこそ、ちょっとした工夫で社内の雰囲気を明るくし、社員がいきいき働ける環境をつくることが大切です。
健康経営の取り組みの一つである『職場の活性化』は、そのための大きなヒントになります。このブログでは、職場の活性化についてわかりやすく解説していきます。
1. 職場の活性化とは?
「職場の活性化」とは、健康経営の取り組みの中でよく使われる言葉で、簡単に言うと、
働く人の心と体の健康をベースに、
職場全体の雰囲気や人間関係を良くし、仕事への意欲を高めること

つまり、従業員一人ひとりが心身ともに健康で働き、組織全体に活気があふれている状態のことですね!
単なるイベントやレクリエーションだけでなく、日々の仕事や人間関係、働き方そのものにポジティブな循環を生み出すことが大切です。
(1)どんな状態なのか?

コミュニケーションの促進
上司と部下、同僚同士の会話や情報共有が活発になり、孤立やストレスを防ぐ。
エンゲージメントの向上
自分の仕事にやりがいを感じ、会社に貢献したい気持ちが強まる。
心理的安全性の確保
意見を自由に言える雰囲気や、失敗しても学びに変えられる環境が整う。
健康づくり活動の参加
運動、食事、睡眠、メンタルヘルスなどの取り組みを通じて社員同士が交流し、チームワークが深まる。
(2)職場の活性化で得られる効果
離職率や欠勤率の低下
働きやすい環境が整うことで人材が定着し、欠勤による業務停滞も減る。
生産性・効率の向上
モチベーションが高まり、前向きな雰囲気が仕事のスピードや質に直結する。
イノベーションや改善提案が出やすい文化
心理的安全性がある職場では、新しいアイデアや改善の声が生まれやすい。
企業の魅力アップ
「働きやすい会社」として外部からの評価も高まり、採用活動や取引先への信頼にもつながる。

職場の活性化は、従業員の健康と組織の成果を同時に高める、健康経営の柱のひとつです。
2. 健康経営における職場の活性化
活性化された職場は、従業員が元気に働き、会社全体の成長にもつながります。
その第一歩としておすすめなのが、無理なく始められるシンプルな取り組みです。
経済産業省が推進する「健康経営優良法人」制度でも、職場の活性化は重要な視点のひとつです。特に次のような施策が評価対象に含まれます。
(1)サンクスカードや社内表彰制度などコミュニケーションの仕組み
(2)ノー残業デーやラジオ体操、ウォーキングイベントなど健康づくりを通じた交流
(3)管理職や従業員への教育機会の提供による学び合いの文化形成
事例を紹介していきます。
(1)コミュニケーションの仕組み
(2)健康づくりを通じた交流

◎ラジオ体操やストレッチ
就業前や午後の休憩時間に5分だけ実施。体を動かしながら自然に会話が生まれる。
◎ウォーキングイベント
1か月間で歩数を競う、またはチームで合計歩数を目指す。スマホアプリで記録すれば簡単。

◎腹八分目運動デー
週1回だけ「食べ過ぎ防止の日」を設け、従業員でヘルシーランチを共有。

(3)学び合いの文化形成
◎健康テーマの勉強会
「睡眠の質を高める方法」「がん検診の受け方」などを10分だけ共有。外部講師を呼ばなくても、社内で調べたことを発表するだけでOK。


中小企業では、社長自身が健診を受けたり、ラジオ体操に参加することで従業員のやる気が高まりやすいです!
3. 職場の活性化 企業事例
(1)マツ六株式会社
【主な取り組み】
経営層がリーダーシップをとって健康づくりを強力に推進する活動。内部で健康目標を掲げ、行動を見せることで従業員の参加を促す。
【活性化につながった点】
経営者の意図が明確であるため従業員の納得が得やすく、モチベーション向上や行動変容につながった。

行動するトップが見えると皆が動きやすいですね!
(参考:経済産業省「健康経営優良法人2024 中小規模法人部門」 より)
(2)株式会社福利厚生倶楽部中部
【主な取り組み】
従業員が主体となるイベントを通じて生活習慣を改善する活動。たとえばウォーキングチャレンジ、健康講座、食生活改善キャンペーンなど。
【活性化につながった点】
イベントをきっかけにコミュニケーションが増えたり、健康意識の共有が進んだりすることで組織の一体感が高まった。

強制ではなく、「こういうことをしたらいいかも」「参加したい」と思えるイベントやアイデア募集など、自発的な参加を促していますね!
(参考:経済産業省「健康経営優良法人2024 中小規模法人部門」 より)
両社の事例から分かるのは、中小企業でも「トップの関与」と「従業員の主体性」さえあれば、無理なく職場を活性化できるということです。
経営者が率先するスタイル、従業員が主体的に関わるスタイル、それぞれの強みを活かすことで、組織に合った職場活性化の形を作ることができます。
4. まとめ
◎職場の活性化とは? → 健康と意欲が基盤
▶︎ 心と体の健康をベースに、職場全体の雰囲気や意欲を高める
▶︎ コミュニケーション活発化、エンゲージメント向上、心理的安全性の確保
▶︎ 健康づくり活動を通じた交流
◎得られる効果 → 定着・効率・新しい発想
▶︎ 離職率・欠勤率の低下 → 人材定着
▶︎ 生産性・効率の向上 → 仕事の質もスピードもアップ
▶︎ イノベーションが生まれやすい環境
▶︎ 「働きやすい会社」として企業の魅力向上
◎健康経営における取り組み例 → 無理なく始められる工夫
▶︎ サンクスカード・社内表彰 → 感謝を伝え合う
▶︎ ラジオ体操・ウォーキングイベント → 自然な交流
▶︎ 腹八分目運動デー → 食習慣改善
▶︎ 健康勉強会 → 学び合いの文化
◎企業事例 → トップの関与×従業員の主体性
▶︎ マツ六株式会社:経営層がリーダーシップを発揮 → 従業員の行動変容
▶︎ 福利厚生倶楽部中部:従業員主体のイベント → 組織の一体感向上