健康経営は、採用力向上につながるのでしょうか。
近年、健康経営は企業の魅力を高める採用戦略としても注目されています。
働きやすさを求める人材に選ばれ、応募者数や定着率の向上につながる可能性があるためです。
では、なぜ健康経営は採用に効果があるのでしょうか。

Sailing Dayの羊一です。
この記事では、健康経営が採用にどのような効果をもたらすのか、具体的なメリットや活用方法とわかりやすく解説します!

1. なぜ健康経営は採用に効果があるのか
健康経営と採用は、一見すると関係がないように思えるかもしれません。
しかし近年は、働きやすさや職場環境を重視して企業を選ぶ求職者が増えており、健康経営への取り組みが企業の魅力として評価されるようになっています。

まずは健康経営が採用にどのような影響を与えるのか、全体の流れを見てみましょう!

この流れを支えているのが、
(1)働きやすい職場づくり
(2)企業への信頼感
(3)求職者の価値観の変化
です。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
(1)求職者は「働きやすい会社」を選んでいる
かつては給与や知名度が企業選びの大きな判断基準でした。しかし現在は、働き方や職場環境を重視する求職者が増えています。
特に若い世代は「長く安心して働けるか」「心身ともに健康に働けるか」を重視する傾向があります。そのため、従業員の健康づくりに積極的に取り組む企業は、求職者から魅力的な企業として評価されやすくなっています。
(2)健康経営は企業の信頼につながる
求職者は求人票だけで応募を決めるわけではありません。企業ホームページや採用サイト、口コミサイトなどから、会社の雰囲気や働く環境を確認しています。
その中で健康経営への取り組みは「従業員を大切にしている会社」という信頼感につながります。給与や福利厚生だけでは伝わらない企業姿勢を示せることも、健康経営の大きな強みです。
(3)若い世代ほど健康経営を重視する
少子高齢化による人材不足が進むなか、企業にとって若手人材の確保は重要な課題です。
一方で、Z世代を中心とした若い求職者は、仕事だけでなくプライベートとの両立や働きやすさも重視しています。
実際に、マイナビの「2026年卒大学生就職意識調査」では、就職観として「個人の生活と仕事を両立したい」と回答した学生が25.6%となり、3年連続で増加しています。
【健康経営は就職先選びの判断材料にもなっている】

リクルート就職みらい研究所の調査では「健康経営への取り組みや健康経営優良法人認定の取得」が就職先を決める際の重要な判断材料になると回答した学生は60.4%でした。
健康経営は福利厚生の一つではなく、企業選びに影響を与える要素として認識されていることがわかります。
この結果からも、若い世代が働きやすさやワークライフバランスを重視していることがわかります。
健康経営への取り組みは、こうした求職者の価値観と親和性が高く、企業選びの判断材料の一つになる可能性があります。

では、健康経営には具体的にどのような採用効果があるのでしょうか?
2. 健康経営で得られる5つの採用効果
健康経営は、従業員の健康維持だけでなく採用活動にもさまざまな良い影響をもたらします。

採用活動における主な変化を、まずは一覧で見てみましょう!
| 採用課題 | 健康経営による変化 |
|---|---|
| 応募が集まらない | 応募のきっかけが増える |
| 企業の魅力が伝わらない | 働きやすさをアピールできる |
| ミスマッチが多い | 共感した人材が集まりやすい |
| 内定辞退が多い | 安心感につながる |
| 離職率が高い | 定着率向上が期待できる |
健康経営は、従業員の健康づくりだけでなく、企業の採用課題の解決にも役立つ取り組みとして注目されています。実際に健康経営に取り組む企業の多くが、人材採用や定着率向上を目的の一つとして挙げています。

ここからは、具体的な採用効果を一つずつ見ていきましょう!
(1)応募する人が増える
・有給休暇取得率
・残業時間
・ストレスチェック実施状況
・健康支援制度

これらの情報を公開することで、求職者は働く環境を具体的にイメージしやすくなります!
求職者は、給与や仕事内容だけで応募先を決めているわけではありません。近年は、働きやすさや職場環境を重視する人が増えており「長く安心して働ける会社かどうか」も重要な判断基準になっています。
そのため、健康経営への取り組みを積極的に発信している企業は「社員を大切にしている会社」という印象を持たれやすくなります。
例えば、健康診断の受診率や有給休暇の取得率、メンタルヘルス対策などを公開することで、求職者は働くイメージを持ちやすくなります。まずは、自社の取り組みを見える化できているか確認してみましょう。

応募者が集まりにくい時代だからこそ、健康経営は企業の魅力を伝える有効なアピールポイントになるのです!
(2)会社のイメージが良くなる

求職者は、給与や仕事内容だけでなく「どんな会社なのか」も重視しています。
そのため、従業員の健康づくりに積極的に取り組む企業は「社員を大切にしている会社」という好印象を持たれやすくなります。
実際に応募前には、多くの求職者が企業ホームページや採用サイト、口コミサイトなどを確認し、企業の情報を比較・検討しています。そこで健康経営への取り組みが紹介されていると働きやすい職場であることが伝わり、企業への信頼感につながります。
また、健康経営優良法人認定を取得している企業は健康経営に積極的に取り組んでいることを国の認定制度によって客観的に認められた企業であることを示せます。そのため、求職者や取引先に対して企業の信頼性や安心感を伝える材料となります。認定そのものが採用成功を保証するわけではありませんが、企業の魅力を高める有効なアピールポイントの一つといえます。

つまり、健康経営は従業員のためだけの取り組みではなく「この会社で働きたい」と思ってもらうための企業価値向上にもつながります!
(3)自社に合う人が集まりやすくなる

応募者数が増えることは重要ですが、採用活動で本当に大切なのは、自社に合う人材と出会えるかどうかです!
健康経営への取り組みを発信することで、企業の考え方や価値観に共感した人からの応募が期待できます。その結果、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
健康経営で集まりやすい人材
◎ 働きやすい環境を重視する人
◎ 長く安心して働きたい人
◎ 企業理念や価値観に共感する人
◎ ワークライフバランスを大切にする人

このような人材は企業との価値観が一致しやすく、入社後も活躍・定着する可能性が高まります!
(4)内定辞退が減る
応募者は選考中に複数の企業を比較しています。
そのため、給与や仕事内容だけでなく「入社後に安心して働けるか」も重要な判断基準になります。健康経営への取り組みを積極的に発信している企業は、従業員を大切にする企業として好印象を持たれやすくなります。
例えば、健康支援制度や働きやすい職場づくりへの取り組みを知ることで、求職者は入社後の働く姿をイメージしやすくなります。
その結果「ここなら安心して働けそう」と感じてもらいやすくなり、内定承諾につながる可能性があります。
(5)入社後の定着率が上がる
実際に健康経営へ継続的に取り組む企業では、従業員満足度の向上や離職率の改善が報告されています。

経済産業省の調査では、健康経営銘柄2023の離職率は2.2%、健康経営優良法人2023は4.6%となっており、全国平均の11.1%を下回っています。健康経営への取り組みは、採用だけでなく人材の定着にも良い影響を与える可能性があります。
3. 健康経営を採用で成功させる方法
健康経営は、制度や取り組みを実施するだけではなく、その内容を求職者へわかりやすく発信してこそ採用活動で効果を発揮します。健康経営への取り組みを「見える化」することで、企業の魅力や働きやすさが伝わり、応募につながりやすくなります。

大切なのは「取り組むこと」ではなく、その魅力を求職者に伝えることです!
まずは、自社の採用活動をチェックしてみましょう。
3つ以上当てはまれば、健康経営を採用活動に活かせている状態です。

当てはまる項目が少なくても大丈夫です。今日から取り組めるポイントもあるので一つずつ確認していきましょう!
(1)健康経営の取り組みを見える化する
健康経営に力を入れていても、求職者に伝わらなければ意味がありません。

数字で伝えると説得力が高まりイメージしやすいですよね!例えば…
このように、健康診断受診率や有給休暇取得率などを具体的な数字で公開すると、求職者は働く環境をイメージしやすくなります。
(2)採用サイトや求人票で発信する
求職者が企業を調べる際、最初に見るのは採用サイトや求人情報です。そのため、健康経営への取り組みは採用ページ内で積極的に発信しましょう。
制度の説明だけでなく「なぜ取り組んでいるのか」「どのような成果が出ているのか」まで伝えることで説得力が高まります。
(3)社員の声を伝える
求職者が知りたいのは、制度そのものではなく「実際に働く人のリアルな声」です。
社員インタビューや座談会を通じて、
◎働きやすさを感じるポイント
◎健康経営で変わったこと
◎ワークライフバランスの実態
などを発信すると、企業への信頼感が高まります。
(4)健康経営優良法人認定を活用する
健康経営優良法人認定を取得している場合は、採用活動でも積極的に活用しましょう。
認定そのものが採用成功を保証するわけではありませんが、企業の取り組みを客観的に示す材料になります。採用サイトや会社説明会などで紹介することで、求職者に安心感を与えられます。
ただし、認定取得そのものを目的にしないことも大切です。
求職者は認定の有無だけでなく「どのような取り組みを行っているのか」を見ています。認定を取得した背景や具体的な施策、実際に働く社員の声まで発信することで、健康経営の魅力がより伝わりやすくなります。

健康経営を採用で成功させるためには、取り組むだけでなく、求職者に伝わる形で発信することが欠かせません!見える化や情報発信を通じて自社の魅力を伝えることで、応募者数の増加や定着率向上につながります!
4. まとめ
◎ 健康経営は採用力向上につながる取り組み
▶︎働きやすさを重視する求職者が増え、企業選びの重要なポイントになる。
◎ 健康経営への取り組みは企業の信頼につながる
▶︎「従業員を大切にする会社」という印象を与え、企業イメージの向上が期待できる。
◎ 健康経営優良法人認定は客観的なアピール材料になる
▶︎国の認定制度によって健康経営への取り組みを示すことで、求職者や取引先へ安心感を伝えられる。
◎ 応募者数だけでなく「自社に合う人材」が集まりやすくなる
▶︎企業理念や働き方に共感した人材が応募しやすくなり、採用ミスマッチの防止につながる。
◎ 健康経営は採用だけでなく定着率向上も期待できる
▶︎安心して働ける職場づくりは、離職防止や長期的な人材確保にも役立つ。
◎ 健康経営は「見える化」と情報発信が重要
▶︎健康診断受診率や有給休暇取得率、社員の声などを発信することで求職者に企業の魅力が伝わりやすくなる。
◎ 健康経営は取り組むだけでなく、伝えてこそ採用効果を発揮する
▶︎採用サイトや求人票を活用し、自社の取り組みを継続的に発信することが応募者数や定着率向上への第一歩。
健康経営とは?3分でわかる意味・効果・始め方 
この記事の監修 長谷 有希央
◎安眠インストラクター
◎睡眠&寝具インストラクター
◎健康経営アドバイザー
◎中小企業診断士 の資格を持つ「眠りと健康経営の専門家」です。
◎補助金・助成金申請のお手伝いもしています。