歯ぎしりによる体の不調と睡眠障害

最近、朝起きたときに顎が痛くて、頭痛がするんです。どうしてでしょうか?

それはもしかしたら、就寝中の歯ぎしりが原因かもしれません!

睡眠中の歯ぎしりの影響で、体にさまざまな不調を引き起こすことがあります。

そういえば、「歯ぎしりしてたよ」って昔言われた事があります!

まだしているのかも…。

歯ぎしりは無意識のうちに起こっているので、自覚できていない人も多いと思います。

ここでは、歯ぎしりとは何か、歯ぎしりが体に及ぼす影響や、改善方法について約3分で詳しく解説します。

より健康的な生活を送るための対策を一緒に見ていきましょう。

歯ぎしりとは?

歯ぎしりとは、睡眠中に無意識に上下の歯を強く噛みしめたり、すり合わせたりする行為を指します。これは「ブラキシズム」とも呼ばれ、多くの人が経験しています。

歯ぎしりは、一時的なものから慢性的なものまで幅広く、特にストレスや生活習慣の乱れが原因で発生することが多いと言われていますが、そのストレスを軽減するための自己防衛とも言われています。放っておくと、歯や顎に深刻なダメージを与える可能性があるため、早めの対策が重要です。

ブラキシズム3つのタイプ

・グライディング(Grinding)
上と下の歯をギリギリと擦り合わせる、一般の方がよく言う歯ぎしりはこのタイプで、睡眠時に生じます。子供は2割、大人は1割と言われていて自覚がない事がほとんどです。

・クレンチング(Clenching)
くいしばりタイプで、音がしないので気づきにくく、寝てても起きてても行っています。くいしばりは体重と同じか、それ以上の負荷がかかるので、グライディングに比べてこちらの方が体に負担が多いようです。

・タッピング(Tapping)
カチカチと上下の歯を小刻みに接触させるタイプ。グラインディングやクレンチングほど一般的ではありませんが、やはり歯や顎に負担をかけることがあります。

寝ている時にギリギリしちゃう一般的な歯ぎしりがグライディングだね。

歯ぎしりの原因

子供にも多い歯ぎしり

子供にも「ギリギリ」と歯ぎしりをしている子は多いです。

しかし、子どもの場合は通常それほど心配するようなものでないことがほとんどです。

子供の歯ぎしりは、顎の位置を決めたり、永久歯のスペースを作るためにしていると言われています。大人と同じく、ストレスや悩みも歯ぎしりの原因になりますが、通常それほど心配はいらないようです。

歯ぎしりによってあまりにも歯がすり減っていたり、永久歯に全て生え変わる中学生ころを過ぎても激しい歯ぎしりをしょっちゅうしているようであれば、永久歯にダメージを与えてしまい、顎関節症の原因にもなるので、早めに歯科医に相談してください

ちなみに、子供は思いっきり体力を使って、全力で夜寝ると歯ぎしりしないで寝ることが多いので、スポーツ系の習い事をさせるといいみたいだよ!

大人の歯ぎしりの特徴とは

大人の歯ぎしりは、ストレス、飲酒や喫煙、噛み合わせが原因で引き起こされることが多いです。

仕事や家庭のプレッシャーからくるストレスや日中に無意識に歯を強く噛みしめることが、夜間の歯ぎしりに繋がることがあります。

歯ぎしりもくいしばりも、仕事や勉強の姿勢が関係している場合もあります。机に向かう状態が多く続いたり、頬づえの癖がある人は歯軋りや食いしばりになりやすい傾向です。

大人の場合、歯ぎしりは長期間続くことが多く、放置すると顎関節症などの問題を引き起こす可能性がありますので早めに歯科医に相談しましょう

項目子供の歯ぎしり大人の歯ぎしり
原因顎の位置調整や永久歯のスペース確保が主な理由ストレス、飲酒・喫煙、噛み合わせの問題、日中の姿勢が主な原因
ストレス子供にも影響する場合がある仕事や家庭のプレッシャーが主な原因
持続性永久歯に生え変わる中学生頃までに収まることが多い長期間続くことが多く、放置は危険
対策歯がすり減っていたり、中学生以降も激しい場合は歯科医に相談が必要早めに歯科医に相談し、適切な対応が必要

大人の歯ぎしりは、早めに歯医者さんに相談したほうがいいね。

子供も、年齢や状況によっては相談が必要だ!

歯ぎしりが引き起こす症状とリスク

歯ぎしりによる頭痛や顎の痛み

歯ぎしりによって顎に痛みが生じたり、頭痛を伴うことがあります。この痛みは、歯を強く噛みしめることで、顎の筋肉や関節に負担がかかるためです。

朝起きて「頭痛がする、顎に違和感、肩こり、首周りが重い」などの症状があれば歯ぎしりを疑ってもいいでしょう

歯ぎしりで歯が損傷する可能性

歯ぎしりが続くと、歯の表面がすり減り、エナメル質が損傷する可能性があります。

これにより、歯が敏感になり、冷たい飲み物や甘い食べ物を摂取した際に痛みを感じることがあります。さらに、歯が亀裂や破損を起こすリスクも高まります。

実際には、歯の一部がかけてしまい、損傷した部分から細菌が入り、それが神経に到達してしまい、歯の神経が死んでしまった方もいます。この方は今までに感じたことのない強烈な頭痛に襲われ、1つの歯の神経を失いました。

こうなる前に早めに対策をすることが大切ですよね。

頭痛は色々な場面で起こりがちだけど、「朝起きて」の場合は歯ぎしりも疑ってみよう。

歯ぎしりが原因の睡眠障害と症状

歯ぎしりが睡眠に与える影響

歯ぎしりは、睡眠の質に大きな影響を与えます。睡眠中に歯を強く噛みしめることで、筋肉が緊張し、リラックスできない状態が続きます。

その結果、深い眠りが妨げられ、朝起きたときに頭痛や疲れが残り疲労感に悩まされます

さらに、睡眠が断続的に中断されることで、慢性的な睡眠不足に陥ることもあります。

歯ぎしりを放置するとどうなるの?

歯ぎしりを放置すると、歯や顎に負担が蓄積し、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

歯のすり減りや亀裂、顎関節症などが進行し、最終的には歯を失うリスクもあります。

また、睡眠の質が低下することで、慢性的な疲労やストレスが増加し、心身の健康に悪影響を及ぼします

歯ぎしりといびきの関係

歯ぎしりといびきには、密接な関係があります。

いびきは気道が狭くなることにより発生し、肥満や飲酒・顎の小ささなどが原因になり、歯ぎしりが原因で睡眠中の呼吸が妨げられると、いびきが発生することもあります。

また、いびきがひどい場合、無意識に歯を噛みしめてしまうことがあり、それが歯ぎしりを引き起こす原因となります。

歯ぎしりいびきは関連性があり、どちらも睡眠時無呼吸症候群を発症しているか判断するための重要な要素です。

小児の場合は、歯ぎしりといびきがある場合は閉塞性睡眠時無呼吸症候群の可能性があるので注意が必要です。

歯ぎしりといびきは無呼吸症候群と関係があるんだね。

子供が両方ある場合は注意が必要なんだ💦

歯ぎしり改善のための具体的な対策

歯ぎしりから歯を守るナイトガードの効果

ナイトガードとは、就寝時に装着するマウスピースのことで、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりから歯を守る役割があります。

患者さんの歯型を取って作成するため、それぞれに合ったものを使う事ができます。

硬いプラスチックや、やわらかいシリコンで作られ、歯と歯が直接接触するのを防ぎ、歯のすり減りや顎へのダメージを軽減します。

保険適用で4,000〜5,000円のコストはかかりますが、ぎしりで頭痛や顎の痛みに悩まされ続け、他で治療費がかかることを考えればメリットは大きいです。

一般的には1〜3年で作り直しをしますが、長ければ4年ほど使える人もいるみたいです。

ナイトガードを作ってから、半年経てばまた保険適用で再度作る事ができます

歯ぎしりの防止というよりは、歯の保護に近いですが、ナイトガードを使用することにより歯の擦り合わせがなくなるため、肩こりや頭痛が起きにくくなります

歯ぎしりを防ぐために睡眠環境を整えよう

ここまでで、歯ぎしりの原因はストレスも関係していると分かりましたね。

ストレスを溜めないためにもしっかりと睡眠を取ることが大切です。まずはリラックスできる睡眠環境を作ることから始めてみませんか?

まず、寝室の温度や湿度を快適に保ち、静かで暗い環境を作ることで、体がしっかりと休息を取れるようになります。

また、自分に合ったマットレスや枕を使用し、寝る前に軽いストレッチや深呼吸を行うことで、体の緊張をほぐし、歯ぎしりを引き起こしにくい状態にすることができます

リラックスした状態で睡眠に入ることが、歯ぎしりの予防に繋がりますので、ぜひ試してみてください。

歯を守り、ストレスを溜めない睡眠環境を整えよう!

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歯ぎしりのセルフチェック

以下の項目に1つでも当てはまれば、あなたも歯ぎしりをしているかもしれません。チェックをしてみましょう。

朝起きたときに頭痛、顎や顔に痛みや違和感がある

歯がすり減ったり、欠けたりしている

口の中や舌に傷がある

パートナーや家族に、寝ている間に「ギリギリ」と音を立てていると言われた

日中に無意識に歯を噛みしめていないか

原因不明の頭痛や肩こりが頻繁に起こる

まとめ

歯ぎしりとは: 睡眠中に無意識に歯を強く噛みしめたり、こすり合わせたりする行為。ストレスや生活習慣が原因で発生し、歯や顎にダメージを与えることがある。

ブラキシズムの3つのタイプ

・グライディング(Grinding): 歯をギリギリこすり合わせる。

・クレンチング(Clenching): 歯を強く噛みしめる。

・タッピング(Tapping): 歯をカチカチと小刻みに接触させる。

子供の歯ぎしり: 顎の位置調整や永久歯のスペース確保が主な理由。通常は心配不要だが、永久歯に生え変わった後も続く場合は歯科医に相談。

大人の歯ぎしり: ストレス、飲酒、喫煙、噛み合わせ、日中の姿勢が主な原因。長期間続くと顎関節症などのリスクがあるため、早めに歯科医に相談が必要。

歯ぎしりによる症状とリスク

・頭痛や顎の痛みやを引き起こす。

・歯がすり減り、エナメル質が損傷する。

・歯ぎしりを放置すると歯や顎に深刻なダメージが及ぶ。

歯ぎしりと睡眠障害: 歯ぎしりは睡眠の質を低下させ、慢性的な疲労や頭痛の原因となる。

歯ぎしりといびきの関係: 歯ぎしりといびきには関連があり、どちらも睡眠時無呼吸症候群と関係がある。

改善策

・ナイトガードの使用: 歯ぎしりから歯を守るマウスピースを装着。

・睡眠環境の整備: 快適な寝室環境を作り、リラックスした状態で寝る。

セルフチェック項目: 朝の頭痛や顎・顔の痛み、歯のすり減り、日中の歯の噛みしめなどに注意し、気になる場合は歯科医に相談。

みなさんも気づかないうちに歯ぎしりをしているかもしれません。

もし気になる症状がある場合は、迷わず歯科医に相談しましょう。大切な歯と快適な眠りを守って、毎日をもっと元気に過ごしましょう!