冬が近づくと、なんとなく眠りづらくなる。布団に入ったのに、手足が冷えて寝つけない。そんな経験はありませんか?
気温が下がる冬は、体のリズムが乱れやすく、心と体に“ちいさな緊張”が積み重なります。
でも、そんな季節こそ「ハンドメイド × 睡眠」の組み合わせが、驚くほど心地よいセルフケアになるのです。

こんにちは、Sailing Dayの羊一です。
「ハンドメイドは『作る時間』も『使う時間』も心が整う時間。冬にぴったりのセルフケアですよ。
今日は、冬の睡眠の質をぐっと高めてくれる“ハンドメイド睡眠アイテム”と、その理由をたっぷりお伝えします。
1. 冬に眠れなくなる理由
冬は睡眠の質が下がりやすい季節。
その理由は、気温の低下だけではありません。
①体温リズムが乱れ、寝つきスイッチが入りにくい
人は、体の中の温度が“ふわっと下がる”と眠りやすくなります。でも冬は体の外側が冷たくなりすぎるせいで、体の中の温度がうまく調整できません。
そのせいで、「寒いのに寝つきが悪い…」という冬特有の状態が起きます。
②日照時間が短くなり、体内時計が後ろにズレる
冬は日が沈むのが早く、朝もなかなか明るくなりませんよね。
この「光の少なさ」が体内時計に影響してしまい、“朝スッキリ起きられない・夜になっても眠くならない”というリズムのズレを引き起こします。
本来、朝の光を浴びることで体は「1日が始まる!」とスイッチを入れますが、冬はその光が弱いので、体内時計のリセットがうまくできず、「なんとなく午前中にぼんやり」「夜に眠気が来るのが遅くなる」という状態になりやすいのです。
③冬特有の“緊張”が蓄積しやすい
寒い季節って、気づかないうちに体がギュッと力んでしまうことが多いんです。
外を歩く時は肩がすくむし、家の中でも冷えを感じると自然と体が固まりますよね。
この“小さな力み”が一日中積み重なることで、「体だけじゃなく気持ちまで張りつめたまま」になりやすく、夜にリラックスしにくくなります。体がゆるまない=眠りのスイッチが入りにくい、という冬ならではの悪循環が起きてしまうんです。
2. なぜハンドメイドが冬の睡眠に良いのか?
ハンドメイドは、単なる趣味ではありません。
睡眠研究の視点から見ても、冬の睡眠ケアととても相性がいいのです。
ポイント①:手を動かすリズムが「脳の緊張」をほどくから
「貼る」「並べる」「縫う」「編む」といった“ゆっくりした反復動作”は、呼吸を整える効果があります。
これは「作業療法(作業を通して心身を整える心理技法)」と同じ原理で、脳が余計な刺激から離れ、副交感神経が働きやすくなる時間なのです。

冬は気持ちがザワザワしやすいので、この“静かなハンドメイドの作業時間”が本当に癒しになります…!
ポイント②:完成した作品が「眠る前の習慣」になるから
睡眠の質を上げるために“寝る前に毎日する習慣” がとても効果的と言われています。
「香りを置く」「温める」「手で触れて安心する」これは脳にとって“今日も眠る準備だよ”というサイン。
ハンドメイドの睡眠アイテムは、その“合図”として最高の存在になってくれます。
ポイント③:色・香り・触感を“自分で選ぶ安心感”があるから
心理学では「自分で選ぶ」=安心を生みやすい行動とされています。
冬の睡眠はメンタルの影響も受けるため、「安心する色」「好きな香り」「心地よい触感」を選べるハンドメイドは、眠りの質に直結するのです。

つまりハンドメイドは心が整う流れを自分で作れるんです。
3. 冬の睡眠を整えるハンドメイドアイテム
ここからは、“冬に特に効果の高いアイテム” を紹介します。
(1)あたためハンドメイドアイテム:冬の冷えを解消し、寝つきをよくする
ハンドメイド湯たんぽカバー(編み物・布小物)
冬の睡眠の大敵は“手足の冷え”。
湯たんぽをカバーに入れるだけで、じんわり温かさが続きます。
湯たんぽのメリット
・深部体温をゆっくり下げる準備ができる
・リラックスホルモンの分泌が高まる
・入眠時間が短くなる
おすすめ素材
・毛糸(保温性が高い)
・フランネル(肌触りがやさしい)
・コットンニット(熱がこもりすぎない)
ライスバッグ(玄米カイロ)
電子レンジで温めて使う、ナチュラルな温活アイテム。
首・お腹・肩・足の上にのせると筋肉がゆるみ、副交感神経が一気に優位に。
(2)香りハンドメイドアイテム:呼吸を深くして、眠る準備を整える
アロマワックスサシェ(冬仕様)

ドアノブや寝室に吊るすだけで、ふんわり香りが広がり、深呼吸が戻るアイテム。
冬に特におすすめなのは
・ラベンダー(リラックス)
・ベルガモット(不安を鎮める)
・シダーウッド(落ち着く森の香り)
・スイートオレンジ(気分を明るくする) などです。
香りのお皿(ポーセラーツ)

ポーセラーツで作るプレートに、アロマストーンを置いたり、精油を1滴垂らしたりするだけ。視覚 × 香りのダブル癒しになるため、寝室づくりにとても相性が良いです。
冬は「白 × シルバー」「グレーなど落ち着いた色」「ベージュなどの淡色」などの静かな色が落ち着いた雰囲気をつくり、冬の寝室に“安心感”を与えてくれます。
香りで整うハンドメイド時間|アロマ×手作業で心をやさしく整えるセルフケア (3)気持ちを落ち着けるハンドメイドアイテム:冬のメンタルを整える
ポーセラーツの“寝る前セット”

寝る前に使うものをまとめる小物プレート。
例)
・ナイトクリーム
・リップ
・アロマ
・飲み水
・メガネ
毎晩このプレートに触れることで、「今日もよく頑張ったね」と、自分に優しいリセット時間が生まれます。
ハンドメイドで心を整える|ポーセラーツで叶えるセルフケア時間 “ありがとう”陶板・カード
好きな言葉を刻んだ小さなプレートを枕元に置くと、心理的安心感が睡眠の質を高めると言われています。
「冬は自己肯定感が下がりやすい」「気分のムラが出やすい」ため、心のケアがとても大切です。
4. 冬の睡眠アイテムを効果的に使う3つのコツ
①体を“温めすぎない・冷やしすぎない”ちょうどいい温度を作る
冬はつい「もっと温めなきゃ」と思いがちですが、
ポカポカしすぎると逆に寝つきが悪くなることもあります。
▶︎ 湯たんぽは“お腹や足”に軽く当てて、布団に入る直前に外す
▶︎ レンジで温めるアイピローは“最初の5〜10分だけ”使う

“体の中の温度が自然に下がっていける”環境づくりが大切です。
②寝る前の“ほっとする時間”をつくる
人はリラックスすると、体の力が抜けて眠りに入りやすくなります。
▶︎ 香りのキャンドルやアロマストーンで部屋をほんのり香らせる
▶︎ 好きなハーブティーを1杯ゆっくり飲む
▶︎ 手を動かすハンドメイドで“気持ちの切り替え”をする

「寝る前に心をゆるめる」ことが、冬の睡眠の質をぐっと上げてくれます。
③毎晩の“選ぶ時間”で安心感をつくる
冬の夜は、気温が低いせいで体も心も緊張しがち。
だからこそ、
▶︎ “どの香りにしよう?”
▶︎ “どの湯たんぽを使おう?”
▶︎ “どのアイテムで温めよう?”
という小さな「自分で選ぶ」時間は安心感につながります。

これは心理学でいう“自己決定感”が高まり、
「コントロールできている」という感覚が生まれて不安がやわらぐからです。
5. まとめ
◎ 冬に眠れなくなる理由(3つ)
▶︎ 体の外側が冷えて“眠りスイッチ”が入りにくい
▶︎ 日照不足で体内時計がズレやすい
▶︎ 寒さで体が力み、リラックスしづらい
◎ ハンドメイドが睡眠に効く理由
▶︎ 手作業のリズムが脳の緊張をほぐす
▶︎ 完成品が“寝る前の合図”になる
▶︎ 色・香り・触感を自分で選べて安心感アップ
◎ 冬におすすめの手作り睡眠アイテム
▶︎ 湯たんぽカバー、ライスバッグ(冷え対策)
▶︎ アロマワックス・香り皿(呼吸が深まる)
▶︎ 寝る前プレート・メッセージプレート(心のケア)
◎ 効果的に使う3つのコツ
▶︎ 温めすぎず“じんわり”を意識する
▶︎ 寝る前にほっとする時間をつくる
▶︎ 毎晩どれを使うか“選ぶ時間”が安心につながる

この記事の監修 長谷 有希央
◎安眠インストラクター
◎睡眠&寝具インストラクター
◎健康経営アドバイザー
◎中小企業診断士 の資格を持つ「眠りと健康経営の専門家」です。
