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健康経営に取り組みたい中小企業の経営者・人事担当者の中には、「どの健康経営支援サービスを選べばいいのか分からない」「費用感を知ってから検討したい」と悩む方も多いのではないでしょうか。

Sailing Dayの羊一です。
この記事では、料金が公開されている主要な健康経営支援サービスを徹底比較し、自社に合ったサービスを選ぶためのポイントを解説します。

この記事の監修
長谷 有希央
Sailing Dayの睡眠先生
◎安眠インストラクター
◎睡眠&寝具インストラクター
◎健康経営アドバイザー
◎中小企業診断士
の資格を持つ「眠りと健康経営の専門家」です。
「ぐっすり眠れて、気持ちよく目覚める毎日を!」をモットーに、健康経営や暮らしに役立つ睡眠の知恵をお届けしていきます。
1.健康経営支援サービスとは?
健康経営支援サービス
企業の健康経営の取り組みをサポートする外部サービスのこと
たとえば、
◎社員の健康診断結果やストレスチェックなどのデータ管理の効率化
◎健康経営優良法人の認定取得支援
◎産業医や保健師による専門的サポート
◎健康アプリなどによる従業員の健康意識向上
といった取り組みをワンストップでサポートしてくれるのが特徴です。

中小企業の場合、自社だけで健康経営を進めるには人手もノウハウも限界があります。
そこで、外部サービスを活用することで、低コストで効率的な健康経営の実現が可能になりますね。
2.自社に合った健康経営支援サービスの選び方
健康経営支援サービスは種類も多く、料金や機能もさまざまです。
選び方を間違えると、思った成果が出ないことも。ここでは、失敗しない選定のポイントを紹介します。
(1)自社の課題と目的を明確にする
まずは、自社の「健康課題」と「健康経営の目的」を明確にすることが第一歩です。自社の課題からぴったりのサービスを見つけましょう。
(ウォーキング・ポイント付与・社内イベント連動)
- 行動変容(歩数・運動)の継続を促す
- 社内の参加・交流を活性化
- インセンティブ設計で習慣化を支援
(集団分析・高ストレス者対応)
- 年1回の法定ストレスチェックを効率化
- 組織課題の可視化(部署別リスク把握)
- 専門スタッフによるフォロー体制
(嘱託産業医・看護職の外部委託)
- 産業医選任・面談・職場巡視などの法令遵守を確実に
- 中小企業でも低コストで体制構築
- 就業判定や復職支援の専門対応
(計画策定・施策運用・申請伴走)
- 評価項目に沿った取り組み設計と証憑整備
- スケジュール管理・改善提案まで一気通貫
- 取得後の定着・次年度更新もサポート
(2)従業員規模に合った料金プランにする
サービスによっては「1人あたり月額〇円」や「企業単位の定額制」など、料金体系が異なります。
従業員数に応じて料金が変わるため、事前にしっかりとコスト試算をしておきましょう。
従業員数 | 1人あたり月額550円(例:HELPO) | 定額制(月額 30,000円)(例:リモート産業保健) |
---|---|---|
10名 | 5,500円/月 | 30,000円/月 |
30名 | 16,500円/月 | 30,000円/月 |
100名 | 55,000円/月 | 30,000円/月 |
👤 人数が少ない企業
従業員10名以下の場合は、「1人あたり課金型」の方がコストを抑えやすい傾向があります。
- HELPOなどアプリ系サービスに向いている
- 初期費用を抑えてスタート可能
- 利用人数が増えたらプラン変更もOK
🏢 人数が多い企業
従業員50〜100名以上では、「定額制」の方が結果的に割安になるケースもあります。
- リモート産業保健などの法定対応サービス向き
- 人数が増えても料金が変わらない
- コスト管理がしやすい

自社の従業員数に応じて、事前にコストを試算しておくことで、無理のない導入計画が立てられますね。
(3)提供機能・サポート内容を比較する
健康経営支援サービスには、健康情報の管理から従業員へのサポートまで、さまざまな機能があります。
「従業員向けの健康施策」と「人事・経営側の管理機能」の両方を比較しておきましょう。
📊 健診データ管理
健康診断結果・ストレスチェック・勤怠などを一元管理。紙やExcel運用を卒業して、経年変化もかんたんに把握。
- 受診状況/再検査者の追跡がスムーズ
- 面談準備・証憑整備にも再利用しやすい
- 健康経営優良法人の申請資料にも活用
🧠 ストレスチェック機能
法定のストレスチェックをWebで実施。集団分析で部署ごとの課題が数値で見える化。
- 高ストレス者の抽出とフォローが簡単
- 部署別・属性別の比較で職場改善に活用
- 産業保健スタッフ連携で対応がスムーズ
👟 運動促進機能
ウォーキングや社内イベントで楽しく行動変容。ポイントや報酬制度と組み合わせて継続を後押し。
- 社内コミュニケーションの活性化に寄与
- チーム対抗で参加率・継続率を向上
- 短期イベントから常設施策まで柔軟に運用
👩⚕️ 産業医・保健師サポート
外部の産業医・保健師が面談・職場巡視・就業判定までカバー。中小企業でも確かな法令順守体制を。
- 産業医選任・衛生委員会の運用を支援
- リスクに応じた専門家アドバイス
- 復職支援や就業配慮の相談も可能
🏢 健康経営優良法人申請支援
評価項目に沿った計画設計から証憑作成、スケジュール管理まで伴走。初めてでも安心して認定を目指せます。
- 必要書類の作成・点検を手厚く支援
- 評価基準に合わせた施策改善の提案
- 次年度更新やStepアップにも対応

自社に必要な機能が含まれているかを確認することが、失敗しない選び方のポイントです。
(4)導入実績や使いやすさを確認する
中小企業での導入実績が多いサービスは、サポートも充実している傾向があります。無料トライアルやデモを活用して、社員が使いやすいかどうかを確認するのもおすすめです。

実際に健康経営支援サービスを比較してみていきましょう!
3.健康経営支援サービスおすすめ5社の比較
ここからは、料金が公開されている主要な健康経営支援サービスをピックアップし、従業員数別の料金イメージと特徴を紹介します。
HELPO(ソフトバンク)
医療・健康相談 24時間チャット医師や薬剤師に24時間チャットで相談できるアプリ。スマホひとつで体調の不安をすぐ解消。
- 特徴:医療・健康相談が手軽/オンライン診療連携
- おすすめ:少人数の企業、まずは手軽に始めたい場合
- 参考:公式サイト(SoftBank HELPO)
KIWI GO(アジャイルウェア)
運動習慣化 社内イベント連動歩数をコイン化して社内イベントに活用。ゲーム感覚で楽しく運動習慣を後押し。
- 特徴:歩数ランキング/ポイント・報酬制度
- おすすめ:運動不足対策、社内の一体感を高めたい企業
- 参考:公式サイト(KIWI GO)
健康経営®支援サービス(NTTPC)
健診データ一元管理 AI活用健診・ストレスチェック・産業医連携をまとめて管理。AIでアドバイスも。
- 特徴:法定対応+データ活用を効率化
- おすすめ:データ管理の負担を減らしたい企業
- 参考:公式サイト(NTTPC 健康経営支援)
FiNC for BUSINESS(FiNC Technologies)
アプリ×管理画面 認定支援に好相性歩数・食事・体重などを記録して見える化。人事向けの管理機能も充実。
- 特徴:健康スコア可視化/行動変容の仕組み
- おすすめ:健康経営優良法人の取得を目指す企業
- 参考:公式サイト(FiNC for BUSINESS)
リモート産業保健(エス・エム・エス)
産業医・看護職 法定対応オンライン併用で産業医・看護職を手配。面談・巡視・ストレスチェックにも対応。
- 特徴:法令遵守の体制を低コストで整備
- おすすめ:50名以上の事業所で産業医選任が必要な企業
- 参考:公式サイト(リモート産業保健)
※料金・機能は公開情報をもとにした参考です。最新の料金やプラン詳細は各社サイトをご確認ください。
(1)健康経営支援サービスの比較表
サービス | 料金 | 主な特徴 | おすすめ企業 |
---|---|---|---|
HELPO(ソフトバンク) | 月額 550円/1ユーザー | 24時間チャットで医師・薬剤師に相談/オンライン診療連携 | 少人数・まずは手軽に健康相談を始めたい |
KIWI GO(アジャイルウェア) | 月額 500円〜/1ユーザー | 歩数をコイン化/社内イベントと連動/ゲーム感覚で運動促進 | 運動不足対策・社内の一体感を高めたい |
健康経営®支援サービス(NTTPC) | 月額 1,000円〜/1ユーザー | 健診・ストレスチェック・産業医連携を一元管理/AIアドバイス | データ管理を効率化・法定対応もまとめて行いたい |
FiNC for BUSINESS(FiNC Technologies) | 月額 5万円〜(企業単位) | アプリで歩数・食事・体重を記録/管理画面で見える化 | 健康経営優良法人の認定取得を目指す |
リモート産業保健(エス・エム・エス) | 月額 30,000円〜(企業単位) | オンラインで産業医・看護職を手配/面談・巡視・ストレスチェック | 50名以上の事業所で産業医選任が必要 |
※記載は参考情報です。最新の価格や詳細は各社の公式情報をご確認ください。
4.まとめ
健康経営支援サービスは、「料金の透明性」「自社規模への適合性」「提供機能」の3点が選ぶポイントです。
◎手軽に始めたい企業
◎データ管理や法定対応重視
◎福利厚生+認定取得支援
◎法定対応を低コストで
自社の目的と課題を明確にして比較することで、無理なく健康経営を進めることができます。

健康経営は「続けること」が大切です。料金が明確で、従業員にとって使いやすいサービスを選び、企業全体の活力アップを目指しましょう。


