エアコンの冷房 vs 除湿、涼しさと電気代の違いとは？

いい質問だね。

何となくは知っているけど、使い分けが難しいよね。

実は、冷房と除湿にはそれぞれメリットとデメリットがあるんだ。

詳しく教えるね！

「冷房」と「除湿」の仕組みは、どちらも基本的には同じ。

取り込んだ空気を冷やし、空気中の水分を結露で水にして室外に放出するというものだよ。

「冷房」は、室内の暑い空気を外に出して、室内の空気の温度を下げる。

「除湿」は、室内の空気中にある水分を外に出して、室内の空気の湿度を下げる。

温度を下げたいのか、まずは湿度を下げたいのかがポイントだね！

そうそう。除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2種類があり、エアコンの機種によって搭載している種類が異なるんだ。

一般的に多くのエアコンで採用されているのが「弱冷房除湿」。

空気を冷やすことによって湿度を下げるため、エアコンから出る空気が冷たいという特徴があるよ。

一方、近年エアコンの上位機種で採用されているのが「再熱除湿」。

再熱除湿は、弱冷房除湿と同じく空気を冷やして湿度を下げるけど、その際に冷やした空気を再度温めてから室内に送り出すよ。

そのため、再熱除湿であれば部屋を冷やすことなく除湿だけを行うことができる。

また、再熱除湿は弱冷房除湿に比べて除湿効果が高いというメリットがあるよ。 

ただ、その分電気代は高くなるため、エアコンを購入する際は弱冷房除湿と再熱除湿それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで検討しよう。

そんな時は、冷房の方がいいよ。

冷房は設定温度に向けて部屋の温度を直接下げるから、短時間で涼しくできるんだ。

冷房、除湿の「弱冷房除湿」と「再熱除湿」同じ条件下で電気代を比べてみると、1番安いのは「弱冷房除湿」で、次いで「冷房」、電気代が1番高いのは「再熱除湿」だよ。

冷房の最大のメリットは、部屋の温度をしっかり下げてくれること。暑い日にはすぐに涼しくなるから、快適さを求めるなら冷房が一番だよ。
デメリットは特に不特定多数が利用する電車などの公共交通機関やオフィスでは、設定温度が低めで風量も強めになっていることも多く、時間が経つと気温が下がりすぎて場合によっては寒く感じることがあるんだ。
 
除湿のメリットは、湿度が高くて蒸し暑い日には効果的。

デメリットは外気温が高い場合はあまり効果を感じられないことだよ。

一概にどちらがいいとは言えないけど、睡眠に適した室温は、夏は26度前後と言われていて、湿度は50～60％程度に保つことが大切だよ。

その日の外気温、湿度を踏まえて冷房にするか除湿にするか決めよう。

エアコンの設定温度をこの温度にしても、外気温が高すぎたり低すぎたりすると室温がこの温度まで到達しないことがあるから、温度計・湿度計を寝室などに置いておくといいよ！

快適な眠りを目指すには、さまざまな工夫をするといいよ。

例えば、エアコンの風が一点に集中しないように、扇風機やサーキュレーターで風を循環させたり、シーツや枕カバーを冷感仕様のものに変えてみたり、夏の寝苦しい夜を乗り越えるアイテムが、世の中にはたくさんあるよ。

夏用アイテムを上手に使いながら、エアコンを使い分けてみてね。

力になれてよかったよ！

みんなもエアコンを使いこなして暑い夏を乗り切ろう！