冬は気温差や乾燥によって体調を崩しやすい季節。
「なんとなく疲れがたまる」「調子を維持したい」という方も多いのではないでしょうか。
そんな冬の体調管理に取り入れたいのが、“ハンドメイドの習慣” です。
編み物やレジン、紙工作などの手作業には、ストレス負荷を下げたり、身体がリラックスしやすい状態に導いたりする作用があると報告されています。
これらの積み重ねは、冬を元気に過ごすための体調管理にも役立つと言われています。
この記事では、ハンドメイドが冬の免疫維持に向いている理由と、今日から始められる簡単な続け方をやさしく解説します。
1. ハンドメイド習慣が冬の免疫維持に向いている理由
日常に「手を動かす時間」を取り入れるハンドメイド習慣が、冬のコンディションを整える行動として、今とても注目されています。
毎日少しでも「作る時間」を持つことで、体と心のバランスが整いやすくなり、冬を元気に乗り切る土台づくりにもつながります。
（１）手作業による“リラックス反応”が身体のバランスを整えやすい
編み物・ポーセラーツ・レジン・紙ものづくり…
どんなハンドメイドでも、ゆっくりした反復動作が続きます。
この「同じ動きを続ける」という時間は、呼吸がスーっと深くなり、体の力が抜けていく“リラックス反応”が起きやすいと言われています。
実際に、創作活動をしている人の脳波にリラックス時に出る“α波”が増えたという研究もあります。
（参考：Effects of Drawing on Alpha Activity: A Quantitative EEG Study With Implications for Art Therapy）
リラックス反応が起きると…
▶︎ 呼吸が整いやすい
▶︎ 冬特有の肩こり・こわばりがやわらぐ
こうした小さな変化が、冬の体調管理にじんわり効いていきます。
冬は知らないうちに肩に力が入りがちなので、ゆっくり作業するだけでもホッとしますよ。
（２）45分の創作時間で“ストレスホルモン”が下がる！？
冬は気温変化や忙しさで、知らず知らずのうちにストレスがかかりやすい季節です。
アート制作を45分行った研究では、ストレスホルモン（コルチゾール）が平均25％低下したという報告があります。
（参考：Kaimal, G., Ray, K., & Muniz, J. (2016).）
“無心で手を動かす”、それだけで心の中のモヤモヤがほどけていく感覚がありませんか？
冬のストレスをため込まないために、ハンドメイド時間は頼れるセルフケアです。
（３）冬でも続けやすい“家の中でできる習慣”
運動と違って、ハンドメイドのメリットは…
▶︎ 特別な道具がいらない
▶︎ 家から出なくていい
▶︎ 10分でもOK
だから“習慣化しやすい”のが最大の魅力です。
冬は外出が減って生活リズムが乱れやすいですが、ハンドメイドを続けるだけで「1日の小さなルーティン」が生まれます。
その積み重ねが、結果的に体調の安定につながります。
私も冬は外に出たくないですが、暖かい部屋でハンドメイドを行うと、不思議と“今日もちゃんと過ごせたな〜”と前向きな気持ちになります。
（４）達成感が生活のエネルギーになる
作品が仕上がる瞬間の「あ、できた！」は、心のエネルギー補給そのものです。
達成感があると、
▶︎ 気持ちが前向きになる
▶︎ 生活リズムが整いやすくなる
▶︎ やる気が少しずつ戻る
といった良い循環が生まれ、冬を元気に乗り切る力になると言われています。
小さな作品でも、“完成させる”という経験が心の栄養になります。
2. 今日から始められる「ハンドメイド免疫習慣」
ハンドメイド習慣は、特別な準備をしなくても始められ、冬の暮らしに自然となじむのが魅力です。
（１）まずは1日15分の作業から
ハンドメイドを習慣にするためにおすすめなのが、
「1日15分だけ手を動かす時間をつくる」 という短いルールです。
15分なら‥
▶︎ 時間を捻出しやすい
▶︎ 作業のハードルが低い
▶︎ 疲れていても取り組みやすい
というメリットがあり、続けやすいと言われています。
冬は外出の機会が減りがちですが、室内で短時間だけ集中するハンドメイドは、日々のリズムを作りやすい行動でもあります。
（２）冬におすすめのハンドメイド４選
① 編み物（毛糸・あみぐるみ・小物づくり）
冬は毛糸を触るだけでもあたたかく、
コースターやマフラーなど、季節に合う作品が作りやすいのが魅力的です！
 | 価格:2682円 |
② レジン（アクセサリー・チャーム）
準備が少なく、作業時間も短め。
硬化を待つ間に気分が切り替わりやすいと言われています。
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③ ペーパークラフト
材料費が少なく、机さえあれば取り組める手軽さが特徴です。
 | 価格:1580円 |
④ 刺しゅう（ワンポイント刺しゅう・ブローチ制作）
小さな面積でも達成感があり、冬の室内時間にぴったりです。
このように、冬の生活スタイルと相性の良いジャンルを選ぶと継続しやすくなります。
 | 価格:1790円 |
（３）忙しい人でも続けられる工夫
「続けたいけど、なかなか時間が取れない…」という人のために、続けるコツを紹介します。
◎作業スペースを小さく固定する
テーブル端に“ハンドメイドコーナー”を作っておくと、思い立ったらすぐ始められます。
◎作業のハードルを下げる
「今日は糸を選ぶだけ」「型を1つ抜くだけ」など小さな行動でもOKと決めることが習慣化のポイントです。
◎完了目標より“着手目標”を設定する
完成を目的にすると負担になりやすいため、“今日も5分だけ触る” という目標が続きやすいとされています。
（４）材料をそろえすぎない・完璧を目指さないコツ
ハンドメイドが続かない理由のひとつが、“最初に材料をそろえすぎてしまう” ことです。私もついあれもこれもと買ってしまい買って満足してしまうのですが、それではダメです。材料を大量に買うと、「やらなきゃ…」というプレッシャーが生まれ、逆に続けにくくなるケースもあります。
◎まずは最低限の材料だけでOK
1つの作品を作るのに必要な量だけ用意し、
慣れてから徐々に増やしていくほうがスムーズです。
◎完璧を目指さず「楽しめたら成功」と考える
冬の体調管理としてハンドメイドを取り入れる際は、“上手に作ること” よりも“続けることが大切” と捉えるのがおすすめです。
作品が多少ゆがんでも、それも味わい。
気楽に続けることが、習慣として定着しやすいポイントです。
3. まとめ
◎ ハンドメイドは冬の体調管理と相性バツグン
▶︎ ゆっくりした手作業が呼吸を整え、肩のこわばりをほぐす
▶︎ 45分の創作でストレスホルモンが下がるという報告も
▶︎ 家の中でできるから冬でも続けやすい
▶︎ 「できた！」の達成感が気持ちのエネルギーになる
◎ 習慣化のコツは“1日15分だけ手を動かす”
▶︎ 短いから続く
▶︎ 生活リズムの支えになる
▶︎ 無理せず“今日の気分で選ぶ”くらいがちょうどいい
◎ 冬におすすめのハンドメイド
▶︎ 編み物（あたたかさ＆達成感）
▶︎ レジン（短時間で気分転換）
▶︎ ペーパークラフト（材料いらずで手軽）
▶︎ 刺しゅう（集中と癒しのバランスが◎）
◎ 続けるためのポイント
▶︎ 作業スペースを小さく固定
▶︎ “着手目標”でハードルを下げる
▶︎ 材料を買いすぎない
▶︎ 完璧より「楽しめたら成功」
この記事の監修 長谷 有希央
◎安眠インストラクター
◎睡眠＆寝具インストラクター
◎健康経営アドバイザー
◎中小企業診断士 の資格を持つ「眠りと健康経営の専門家」です。